硫黄泉

硫黄泉は、温泉水1kg中に総硫黄が2mg以上含まれている温泉です。 硫黄型と硫化水素型に分類され、日本では比較的多い泉質です。 タマゴの腐敗臭に似た特有の臭いが特徴で、これは硫化水素によるものです。 湯の花と呼ばれる硫黄の沈殿物が見られることもあります。血管を拡張させる作用があるとされています。

硫黄泉は、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症に効果が期待できます。 特に硫化水素型の場合は、末梢循環障害にも効果が加わります。 飲用としては、耐糖能異常(糖尿病)、高コレステロール血症に効果が期待できます。 硫黄成分は、固くなった角質を軟化させ溶かす作用があるため、ニキビや吹き出物にも有効とされています。 栃木県の日光湯元温泉や神奈川県の箱根温泉郷などが硫黄泉として知られています。 金属を腐食させる性質があるため、入浴の際は貴金属類を外す必要があります。