含鉄泉
含鉄泉は、温泉水1kg中に総鉄イオンが20mg以上含まれている温泉です。 陰イオンの種類によって炭酸水素塩型と硫酸塩型に分類されます。 湧出時は無色透明ですが、空気に触れると鉄が酸化して赤褐色に濁るのが特徴です。 鉄特有の金気臭や渋み、酸味を感じることがあります。 保温効果が高いとされています。
含鉄泉は、飲用することで鉄欠乏性貧血症に効果があるとされています。 浴用としても、神経痛、リウマチ、創傷、火傷、皮膚病、婦人病などに効果が期待できます。 鉄分が豊富に含まれているため、「婦人の湯」とも呼ばれることがあります。 兵庫県の有馬温泉などが含鉄泉として有名です。 飲泉後にタンニンを含むお茶やコーヒーを飲むと、口の中や歯が黒くなることがあるため注意が必要です。